今回はアイテム掘りのお供、NEKROSの解説とビルドについてです。
NEKROSは3番によるアイテムドロップ追加が非常に有名ですよね。3番を展開して、倒した敵の残骸からアイテムを次々と掘り出す姿を、耐久ミッション等でよく見かけます。一方で各アビリティ、独特の仕様もあり、扱いには色々とコツが必要になるフレームです。
そんなNEKROSについて、今回はアイテム掘りを主眼に置きつつ、いくつかビルドを紹介していこうと思います。
目次
NEKROSの概要
まずは改めて簡単に、NEKROSの概要から見ていきましょう。
「死」そのものをモチーフにした、ダークヒーロー的な雰囲気を纏うフレームNEKROS。そのアビリティも「幽霊」や「死体」「魂」「恐怖」など、死生観にまつわるコンセプトのもと設計されています。
目玉アビリティは、もちろんアイテムドロップ追加の3番「Desecrate」。素材集めだけでなく、耐久ミッションで酸素ボックスを大量供給したり等、ミッションによっては攻略のカギを握る重要なアビリティになってきます。ただし運用上の注意点もいくつかあるので、しっかりと仕様を把握して活用していきたいところ。
反面、わかりやすい攻撃アビリティもなく、CC+デバフの2番も若干クセがあり、素の防御性能もそれほど高くは無い…と、交戦能力に関しては今一歩。ここをどう補っていくかも、NEKROSを扱う上での課題になってきます。
NEKROSの入手方法
パーツ設計図はダイモスのボス抹殺ミッション報酬、本体設計図はマーケットから入手できます。各パーツの製造素材も、それほど重いものは無い印象です。
比較的早い段階で作成はできますが、使いこなすには増強MODや旧遺跡船MODなど、強力なMODも必須級に。初心者のうちに作成するよりは、ある程度MODが揃ってから着手したほうが育てやすいかと思います。
PRIME版は当該対応レリックの開放で。
NEKROSのアビリティ解説
かんたんにアビリティ見ていきましょう。
パッシブ:グリムリーパー
半径10m以内で敵が死亡するたびに、自身のヘルスを5回復します。
この能力があるため近接戦闘に適したフレーム…という考え方もできなくありませんが、高レベル帯では、近接戦闘による被弾の増加>>>グリムリーパーによる回復になるので、あまり頼り切ることはできません。
ただし、3番増強のヘルス消費をある程度まで相殺できるので、そういった意味では無視するのも勿体ない能力です。
1番:Soul Punch
ターゲットに対して衝撃波を投射し、ダメージを与えます。ダメージを受けた敵は一定時間マーキングされ、時間内に倒すことで4番の影部隊に加えることができます。影の人数が上限に達している場合は、他の影のヘルスを回復します。また、このアビリティによるダメージは、残ヘルス25%以下の敵を一撃で倒します。
様々な効果を持ったアビリティですが、いずれの能力も「帯に短しタスキに長し」の感もあり、あまり積極的に用いなくても大丈夫かな?といったタイプです。
1番増強: Soul Survivor
ダウンした味方に1番を当てることで、即時に蘇生できるようになります。ただし回復率はランクMAXでもデフォルトで30%と多くはなく、蘇生後の無敵時間も発生しないため、運用には注意が必要です。
2番:Terrify
周囲の敵に恐怖を与え、恐慌状態にします。恐慌状態になった敵は攻撃を中止し、テンノから逃げ回ります。また効果時間中、敵の装甲値を低減させます。
強力なCC手段ですが、装甲減少はデフォルトで20%(ランクMAX)と低めに設定されており、アビリティ威力をMOD等で底上げしても、全装甲を剥がし切るには至らない値になっています。
2番増強:Creeping Terrify
効果を受けた敵の移動速度を減少させます。逃げ惑う敵を追撃しやすくなり、2番の使い勝手が向上します。
3番:Desecrate
自信を中心とした範囲内の死体を分解し、アイテムを追加ドロップさせます。アビリティはトグル式で、範囲内で死体が分解される度にエネルギーを消費します。また、切断ダメージによって敵の死体が分割された場合、その各パーツからアイテムドロップが個別に抽選されます。
一方、倒した際に死体を残さない攻撃手段(OPTICOR、FERROXなど)を用いると、このアビリティによる追加ドロップ抽選も行われません。自身でNEKROSを運用する場合はもちろん、耐久ミッション等で味方にNEKROSがいる場合も、死体を消失させる攻撃手段の使用には注意が必要です。
3番増強:Despoil
3番がエネルギーを消費しなくなり、代わりにヘルスを消費するようになります。エネルギー枯渇を心配せずに3番を維持できるようになることと、前述のパッシブによるヘルス回復で一定程度まで相殺可能なこともあり、基本的に採用しておきたい増強MODになります。
4番:Shadows of the Dead
これまで倒した敵を亡霊として蘇らせ、自身の味方として戦わせます。蘇る対象は、これまでNEKROSが倒した敵の中から、より強力なものが自動的に優先されます。
蘇った亡霊は、アビリティ威力に応じてステータスが強化されますが、時間経過でヘルスを徐々に失い続けます。亡霊はヘルスがゼロになると消失します。
亡霊の召喚数の上限は7体です。既に亡霊がいる際に4番を再使用することで、亡霊たちのヘルスを即座に全回復させ、位置が離れている場合は自身の周囲に呼び戻します。
プレイヤーは亡霊たちをすり抜けて移動が可能ですが、視界と射撃は遮られます。味方の交戦を阻害してしまう恐れがあるため、オンライン分隊での運用時には配慮も必要になります。
4番増強:Shield of Shadows
範囲内にいる亡霊たちに、NEKROSが受けたダメージの一部を肩代わりさせます。
NEKROSの使い方とビルド方針
基本的には、3番によるアイテムドロップ追加を主眼に運用するフレームになるでしょう。特別な理由がない限り、3番増強を併用したほうが容易に維持しやすくなります。
3番範囲内に敵を捕らえつつ、NEKROS自身の高くない防御性能を補うために、2番でCCを掛けたり、4番で敵の攻撃目標を散らす等の方策を取っていくことが、各アビリティの能力を勘案した上での素直な噛み合わせになるかなと思います。
とはいえシンプルな3番軸でも、範囲をどの程度まで広げるかで使い勝手も大きく異なります。
また、出撃するミッションのレベル帯によっては、2番4番だけでは十全な防御が確保できないこともあり、この点をどうケアするかも課題になります。
NEKROSのジレンマ-ビルド方針と運用の難しさ
改めてNEKROSの難しさを整理してみましょう。
まず、自身の防御性能があまり高くないこと。これが特に高レベル帯では課題になります。不足する防御性能をパッシブで補おうと考えた場合、被弾リスクの高い近接戦闘を行う必要があり、結局はリスキーな立ち回りになってしまいます。
◆範囲を伸ばさないビルドの場合:どうしても3番の有効範囲内で敵を倒す必要があることから、リスクを取って接近戦を挑むほかありません。また、防御のために4番を展開すると、狭いマップでは視界の見通しが悪くなり、立ち回りが悪化する恐れもあります。2番の範囲も狭くなるため、咄嗟に2番を掛けて緊急回避をしようと思っても、範囲外の敵から撃たれる危険性があります。
◆範囲を伸ばしたビルドの場合:射撃戦も視野に入ってきますが、パッシブによるヘルス回復は捨てることになります。また、自身の防御のために4番を展開すると、亡霊たちが射線を妨害してしまい、交戦の自由度が低下します。この射線妨害は味方にとってもデメリットになります。2番に関してはCCとして機能するようになりますが、敵をランダムに散らしてしまうため、味方の交戦状況を悪化させる恐れもあり、ゲーム進捗のテンポを悪くしてしまうデメリットも生じます。
このように、いずれの方針を採用する場合もジレンマを抱えてしまうことが、NEKROSの運用の難しさです。
以上を踏まえて、今回はいくつかビルドを出してみました。
NEKROSビルド例1:分隊支援用・範囲特化ビルド
まずは分隊支援用の3番範囲型NEKROSです。
ビルドの考え方はシンプルで、とにかく範囲を伸ばして、あとは3番増強を付ければOK。ヘルスを消耗するので、Vitalityも積んでいきます。
また、今回は3番に加えて、集敵アビリティとしてLARVAも移植しています。
有り余るオーブドロップでエネルギーを回復しつつ、LARVAをこまめに使って敵を封殺、一か所に集めて範囲武器を叩き込むスタイルです。
NEKROSビルド例2:ATLAS3番増強移植型
続いては、ソロ運用でのアイテム掘りを前提とした、ATLAS3番増強の移植型ビルドになります。
ARLAS3番増強は、敵を石化させ、倒すことで追加のアイテムドロップ抽選が行われる効果を持っています。ここで注目したいのは、NEKROS3番との違いについてです。
・ATLAS3番増強は「石化した敵を倒した瞬間」にドロップ抽選
・NEKROS3番は、「敵の残骸が消失する瞬間」にドロップ抽選
となっており、それぞれ抽選のタイミングが異なるため、この2つのアビリティは両立させることが可能です。
ふまえて、ビルドは以下の通り。
特に「鋼の道のり」感染体耐久でのソロ運用を前提にビルドを組んでいます。
NEKROS自身の防御力が大きな課題になるため、防御面にかなりのMOD枠を割り当てています。Adaptation、Vitalityに加えて、Health Conversionで装甲値も引き上げます。HCは赤オーブを拾った際に装甲値バフを得るMODです。2種の追加ドロップアビリティで大量のオーブを供給できるため、これをフル活用する設計です。
同様の設計思想で、アビリティ威力もEnergy Conversionで確保します。こちらは青オーブを拾った際に、次回発動アビリティの威力を+50%するMODになります。
NEKROS3番にとってはアビリティ威力は無関係なのですが、移植したATLAS3番増強はアビリティ威力で追加ドロップ率が変動します。よってアビリティ威力を高めたいのですが、効率やエネルギー容量系のMODも、時間MODも積む余裕が無いことから、BRやTFでは使い勝手が悪くなってしまいます。
そこで、限定的な条件下ではあるものの、デメリット無しでアビリティ威力を+50%できる、ECを採用しました。
EC発動のトリガーである青オーブも、2種のドロップ追加アビリティで大量に確保できるため、実質ほとんど常時発動のような形で運用できます。
NEKROSビルド例3:4番特化型コーパス買収ネタビルド
最後にネタビルド…と言っても普通に4番軸なので、それほどネタ感はありませんが、動きとしてはネタっぽいかな、という形を紹介します。
コンセプトとしては、4番で召喚した亡霊たちに、移植したNOURISHで毒属性攻撃を付与し、毒属性のシールド貫通効果でコーパス勢を殲滅させよう、という発想になります。
ビルドとしてはこんな感じで、基本的に威力軸になります。
コストの重い4番を頻繁に使っていく関係上、エネルギー面もケア。3番を展開してオーブドロップを増やしつつ、P Flowとエナージャイズでエネルギーを供給していく形になります。
使い方としては、なるべく強い敵を倒して4番で亡霊化、NOURISHで強化して戦わせます。4番の再使用によりヘルスを回復させ、強力な亡霊を消滅させないようにキープ。あとは彼らに任せておけば、勝手に敵を殲滅していってくれる…という流れになります。
このビルドの遊び場としては、木星がとてもオススメ。アマルガムユニットや、隠し部屋のセンティエントを味方にできると、かなり強力になります。
これは実際、動画を見てもらったほうが早いですね。
まとめ:
というわけで、今回はNEKROSについて、ビルドや解説をお届けしました。
実は「ATLAS3番増強移植NEKROS」自体、旧「ネタビルド研究ブログ」時代にも一度ご紹介しているのですが、当時の研究ではNEKROS自身の生残性の低さが補いきれておらず、その点に課題があったんですよね。
その後、いろいろと研究を重ねる中で、「有り余るオーブドロップをフル活用する」という方向性で活路が見えてきたため、今回改めてのレポーティングとなりました。
今回は結構、役に立つビルドになっているんじゃないかなと思います。
以上です。