【PC 30.3.3】
今回はCHROMAのビルドと解説、ネタビルドについてです。
- 初心者向けビルド
- Gloom移植の自己強化ビルド
- Dispensary移植+範囲構成の分隊支援ビルド
- 草原の竜騎士ネタビルド
という内容でお届けしていきます。
なお、CHROMAはプロフィット・テイカー戦の定番フレームでもあるんですが、この話はまた別の機会に記事にしようかと思います。
CHROMAの概要
基本的には、2番3番を主軸としたバフアビリティによる前衛タンク型のフレームと考えて良いかと思います。3番の効果を最大化するには一定の被ダメージを受ける必要があるため、ある程度は前に出て戦わざるを得ない側面もあります。
一方で、設置型攻撃アビリティである4番もかなり強力。こちらを軸足に、定点防御で戦っていく使い方もあります。
アビリティの属性を変えられる
また、フレームのライトカラー、およびに1番アビリティで、」各アビリティの属性を変更できるのも特徴の一つです。また、2番は属性だけでなく効果も変わります。
CHROMAの入手方法
通常版は、本体設計図はクエスト「新たな怪奇」にて入手。パーツ設計図は土星・天王星・海王星のジャンクション報酬で入手できます。
パーツの制作が少し特殊で、EMBERニューロティック、FROSTシャーシ、SARYNシステムと、他のフレームのパーツを素材に使います。そのため制作の難易度はやや高めになります。
PRIME版はレリック解放にて、本体・各パーツ設計図とも手に入ります。
CHROMAの製作優先度:初心者は作るべき?
初心者が早い段階で揃えるべきフレームか、と考えると、判断に迷う部分もあります。遺跡船MODでアビリティ威力をがっつり盛らないと、真価を発揮しにくい面があるためです。
とはいえ、そこそこのビルドでも相応に自身を強化できるのがCHROMAの特徴。少し背伸びをしたミッションに挑みたい場合など、持っていると役立つ場面もあるでしょう。そういう意味では、早めに作っておいても役立つフレームとも言えます。
CHROMAのアビリティ解説
いろいろと複雑な仕様もありますが、ざっくり概要だけ解説していきます。
詳細はwikiにてご確認を。
パッシブ:
ダブルジャンプとバレットジャンプ時に、空中ジャンプ回数が+1されます。
1番:Spectral Scream
短押しで属性変更、長押しで選択した属性のブレスを吐き出す攻撃アビリティです。使い道はあまり無いため、ヘルミンスでの差し替え枠と捉えても良いでしょう。
2番:Elemental Ward
選択した属性に応じたオーラを纏い、自身と範囲内の味方にバフを与えます。また、範囲内に踏み込んだ的にも様々な効果を与えます。
一般的には、火炎属性選択時の効果でヘルスを強化するか、冷気属性選択時の効果で装甲を強化するか、といった使い方が主流かと思います。
3番:Vex Armor
自身+範囲内の味方の装甲値と基礎ダメージを大幅に上昇させるアビリティです。ただし、発動しただけでは効果は得られず、発動中にダメージを受けることで、効果量が最大値まで徐々に上昇していきます。使用中の再発動が可能で、この場合は現在の効果量を維持したまま、効果時間を延長できます。
4番:Effigy
自身の外装を分離し、周囲の敵を攻撃するドラゴンを呼び出します。発動中はCHROMA自身の装甲値が下がり、移動速度が上がります。ドラゴンの攻撃範囲は、フレームのアビリティ範囲の影響を受けません。
CHROMAの使い方とビルド方針
CHOMAの場合、どんな使い方であれ、基本的には威力・時間特化構成になると思います。威力と時間さえ確保しておけば、2番3番4番がいずれも機能するためです。
その上で、
- 2番3番を自己強化と割り切って使うなら、NarrowMindedを差して範囲を削り、時間を伸ばす
- 2番3番を分隊員にも付与したい場合、範囲100%前後を維持する
いずれかが基本的な二択になるでしょう。
エネルギー回復手段をどうするか
CHROMAの運用は、エネルギー管理との戦いでもあります。大まかな方針としては、
- Rage系MODで、被ヘルスダメージをエネルギーに変換しながら戦う
- Proteaの3番を移植し、エネルギーオーブの定期的な供給を得て回復する
…といった方法論が、現実的なソリューションになるでしょう。威力を抑え、効率を上げたビルドであれば、他の方法によるエネルギー回復でも維持はできますが、やはり威力を抑えるとCHROMAは少々もったいない気がします。
CHROMAにオススメのヘルミンス移植アビリティ
CHROMAのビルドは、「ヘルミンスで何を移植するか」によっても特色が変わってきます。基本的には1番枠にアビリティを移植するわけですが、何に差し替えるかで、同じビルドでも立ち回りがだいぶ違います。
以下、いくつか例を示します。これらの他にも、いろいろな選択肢があると思いますが、ひとまずは、という所で。
SEVAGOTHの「Gloom」
各攻撃にヘルス吸収効果が付くため、大胆にダメージを受けながら戦えるようになります。
PROTEAの「Dispensary」
エネルギーオーブ、ヘルスオーブ、弾薬を定期的に補給できる設置型アビリティです。オーブによるエネルギー回復を主眼に採用する形となります。
Helminthアビリティ「Empower」
純粋にアビリティ威力を強化できるアビリティです。これを掛けてから3番を発動すれば、ビルド次第では1000%を越える基礎ダメージ強化を得ることもできます。
OVERONの「Smite」+増強MOD
自身+範囲内の味方の武器に、放射線ダメージを追加するバフです。CHROMAの3番と共存できるため、武器のダメージ出力をさらに伸ばすことが可能です。
CHROMA 初心者向けビルド
では、具体的なビルドを見ていきましょう。まずは、遺跡船MODやナイトメアMOD、DrfitMODなどを使わない初心者向けのビルドです。
Rageの入手がちょっと面倒かと思いますが、Lv20以上のVOIDミッションで入手できるため、比較的早い段階で組んでいける構成かと思います。これで被ヘルスダメージをエネルギーに変換しながら、アビリティ2番3番を維持して戦う方針ですね。
CHROMAはこの構成が基本になってくると思うので(他の組み方もありますが)、早い段階で扱いに慣れておくと、後々も立ち回りに困らないはず。
属性は炎がオススメ。Lv50ぐらいまでを相手にするなら、シンプルにヘルスが増えるほうが扱いやすいと思います。
CHROMA 自己強化ビルド:Gloom移植+Rage系MOD
威力構成に加え、NarrowMindedを搭載し、範囲を犠牲に時間を伸ばしたCHROMAです。2番3番のバフで自身を強化しながら戦います。
また、1番枠にSEVAGOTHのGloomを移植。これで被ダメージをほとんど気にせずに戦えるようになります。Rage系MODとPrimed Flowを積み、大量のエネルギーを自身に供給することでアビリティを維持していきます。
強力な武器を使えば、「鋼」VOID耐久で延々と無双し続けられる性能です。
ただ、このビルドに限った話ではありませんが、うっかり床ペロしてしまうと、コンテニュー後の再起はかなり大変になります。3番の効果量が伸び切る前にやられてしまうことも。戦闘の立ち上がりやコンテニュー直後には警戒が必要になります。
CHROMA 分隊支援ビルド:Dispensary移植
威力と時間をほどほどに抑えて範囲を伸ばし、分隊支援もこなせるようにしたビルドです。エネルギー回復はPROTEAのDispensaryを移植し、これとPrimed Flowで補っていきます。
どちらかといえば、一定の範囲内に留まって戦う状況を念頭においています。Dispensaryによる回復量がかなり大きいため、2番3番に加えて4番の常時展開も可能です。
また、Dispensaryで弾薬も補給できるため、地上アークウイングガンの長時間運用も可能。2番3番で自身と分隊員の能力を底上げし、4番と地上アークウイングで後方から大火力を投射していく役割に向いていきます。
CHROMA・ELYTRON・K-DRIVE:草原の竜騎士ネタビルド
ここから話が長くなります。今回の本題、竜騎士ネタビルドCHROMAです。
CHROMAといえばドラゴン、ドラゴンといえば竜騎士。ということで、草原で竜騎士プレイをやってみよう!というネタビルドになります。
プレイ動画
まずはざっくりプレイ動画から。
こんな感じになりました。
竜騎士(竜騎兵)とは
ここでいったん、歴史のお時間です。
史実における竜騎士(竜騎兵)とは、銃身を短くした銃を装備した騎兵です。馬上での取り回しを良くするためですね。近世ヨーロッパを中心に活躍しました。
Édouard Detaille: Le Trophée
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Battle_of_Jena.jpg
この絵画は、ナポレオン戦争中の「イエナ・アウエルシュタットの戦い」(1806年)におけるフランス竜騎兵を描いたもの。フランスの画家ジャン=バティスト・エドゥワール・ドゥタイユの作とされています。出典はwikimediaより。
竜騎兵=ドラグーンの語源は、彼らの用いた「ブランダーバス」という種類の銃にあると言われています。銃身が短く、銃口がやや開いた形をしている散弾銃です。このブランダーバスが火を吹く様子がドラゴンに例えられ、それらを用いる騎兵たちが「ドラグーン」と呼ばれるようになったんですね。
A flintlock blunderbuss pistol (also called a dragon) from the Smithsonian Institution. (CC-BY-2.0.)
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Dragon_pistol.jpg
こちらも出典はwikimediaより。アメリカ・メキシコ戦争中の「セルロ・ゴードの戦い」(1847年)の古戦場から発掘された、フリントロック式ブランダーバスです。こういった感じで、銃口がやや開いているのが特徴です。
実際には、カービン銃やピストルなどが用いられることもあり、必ずしも竜騎兵=ブランダーバスという図式ではなかったようです。上記ドゥタイユの作品でも、竜騎兵たちが持っているのはカービンのように見えます。
また、銃の他にサーベルなども装備していたとのこと。これも調べてみると国によって様々で、エストックやランスを併用していた竜騎兵隊もあったようです。
さて、この辺の知識をもとに、CHROMAを竜騎士にしていきましょう。
コンセプト:K-DRIVE&アークウイング運用戦闘特化
まず騎兵ですから、馬に乗りたいですよね。が、Warframeには馬がないので、K-DRIVEやアークウイングで代用します。したがって運用はオープンワールドを前提とします。今回は地球のエイドロン草原、ティア5依頼ミッション(グリニア40-60)を選定しました。この依頼ミッションをクリアすることが目標です。
運用方法
K-DRIVE搭乗中のセカンダリ射撃や、アークウイング搭乗中の戦闘、また、素早く接敵・降機しての近接戦闘などを主体に立ち回ります。
K-DRIVEに乗って急接近し、ハンドガン射撃を叩き込んだり…
輸送船を上空から強襲、近接ヘビー攻撃で叩き落としたり。
CHROMA3番の影響下なら、ELYTRON4番もこの威力。範囲殲滅もできます。
こんな感じで遊んでいきます。
主力アビリティ
幸いにも、CHROMAの2番3番はオープンワールドでのK-DRIVE・アークウイング搭乗中も持続し、効果も有効です。これらを主力アビリティとします。
また、ELYTRONアークウイングの4番アビリティには、CHROMAの3番による威力強化と、アルケイン・アベンジャーが掛かります。これにより実用的な威力が期待できるため、こちらも使っていきます。
他のアビリティ枠を余らせておくのは勿体ないため、1番枠にヘルミンスでSmite(OBERON1番)を移植しました。これと増強MODを組み合わせて、放射線ダメージを武器に付与。これで輸送船を落としやすくなります。
フレームビルド
一般的な時間:効率ビルドです。ただ今回、エネルギー回復系の手段をフレームに搭載していません。
というのもオープンワールドでは、K-DRIVEに「Juice」MODを搭載して、エアトリックでエネルギーを大量に供給できるためです。そのため、K-DRIVE運用前提であれば、効率やエネルギー面を気にせず、思い切ったビルドが可能になります。
K-DRIVE
前述の通り「Juice」によるエネルギー回復と、空中機動性能を重視したビルドになります。
ピストル射撃モードのK-DRIVEでも、ディジーとコプターのエアトリックは使用できます。「Juice」があれば、ちょっと飛んだり回ったりするだけで50~100前後のエネルギーを回復できるため、エネルギー面はまったく心配ありません。
また、今回は「Poppin’ Vert」も搭載。これにより空中でのエアトリックでさらに高度を稼げるため、上空目標に対する攻撃も比較的容易になります。
ELYTRON
「この強力なアークウイングはたった一つの目的として設計された、破壊だ。」
との説明がありますが、アビリティの火力がほとんど出ません。たとえばPrimed威力を積んだ4番で、Lv17ヘビーガンナーに300ぐらいのダメージです。
そんなELYTRONですが、前述の通り、オープンワールドでCHROMAと一緒に使えば大丈夫。CHROMA3番とアルケイン・アベンジャーがELYTRON4番に乗るため、ティア5依頼ミッションまでなら実用的な火力が出ます。
ビルドはこんな感じになりました。
ピストル:PYRANA PRIME
短銃身、開いた銃口、散弾銃、射程が短く精度は低いが面制圧に向いている…など、各要素がブランダーバスに似ているため、こちらを選択しました。
近接:槍ZAW
ここは少し迷いました。いろいろ検討したんですが、今回はサーベルではなく、槍っぽい見た目のZAWを使うことにしました。史実にも槍を装備した竜騎兵はあったようですし、個人的にはこっちのほうがイメージが近いかなと思うところもあるためです。
この武器は当サイトで比較的よく登場するので、別記事でビルドをまとめたいと思います。
感想
竜騎士ごっこ遊びではあるんですが、実際にやってみて、騎兵+ブランダーバスの相性の良さと有効性が実感できた気がします。短射程でも面制圧に優れたこの銃は、高速で機動しながらの戦闘に向いています。
一方、騎兵の難しさも味わえました。敵陣からの離脱にもたつき、敵歩兵に囲まれて蜂の巣にされたり、事故って転倒した所をブッチャーに叩きのめされたり。
離脱時に振り向きざまにもう一発加える「パルティアン・ショット」も挑戦してみたんですが、筆者のウデマエではこれもムリでした。ゲームとはいえ、名高きパルティア弓騎兵の真似事はそうそうできるもんじゃないですね。
総じて今回のネタビルド&ネタプレイ、歴史に対する敬意みたいなものを感じることもでき、なかなか良い研究だったんじゃないかと思っています。
全体まとめ
CHROMA、やっぱりカッコイイですね。アビリティもシンプルながら強力です。単純に武器戦闘を強化できるぶん、腐る局面が無いのも強みです。
強力な武器を持たせれば更に強くなるのはもちろんのこと。
火力の出にくいネタ武器でも、CHROMAに持たせれば何とかなってしまうため、ネタビルド研究所としては頼もしい研究のお伴でもあります。
「気に入った武器で戦いたいけれど火力不足…」という時の解決策にもなるため、ロマンやファッションを追求したいテンノなら、特段オススメのフレームです。