【PC 30.3.4】
今回は筆者のお気に入りフレーム、LIMBOのビルドをご紹介していきます。
扱いが難しいフレームですが、使いこなせば唯一無二、絶対的な能力を誇る強フレーム。一方、扱い方を間違えると味方を邪魔してしまうなど、デメリットもあります。
そんなLIMBOについて、今回はいろいろと解説&ビルド紹介をしていこうと思います。
目次
LIMBOの「異次元」
LIMBOはどんなフレームなのか?という話をするには、まず何より異次元の話をしなければいけません。
LIMBOはアビリティを使って、自身や敵味方、オブジェクト等を「異次元」に送ることができます。といっても、異次元送りにされた存在は、その場から消えるわけではありません。普通に存在して行動します。
異次元に送られた存在は、実次元に対して干渉できなくなります。一方で、異次元にある存在同士は、通常と同じように干渉できます。
異次元 | 実次元 | |
異次元 | [O]干渉可能 | [X]干渉不可 |
実次元 | [X]干渉不可 | [O]干渉可能 |
干渉不可というのは、ようするに攻撃を当てたりできなくなる、とザックリ考えて下さい。
演習1:LIMBO自身のみ異次元にいるケース
たとえば、LIMBO自身だけが異次元にいて、他の味方や敵がすべて実次元にいる状態を考えてみましょう。
- LIMBO … 異次元
- 味方 … 実次元
- 敵 … 実次元
この場合、味方と敵は通常どおりに交戦できます。ただし、LIMBO自身は異次元にいるため、敵の攻撃が当たらない一方、LIMBO自身の攻撃も敵に届きません。
演習2:味方を異次元に送ると…
今度は味方を異次元に送った場合を考えてみましょう。
- LIMBO … 実次元
- 味方 … 異次元
- 敵 … 実次元
このケースだと、敵が実次元にいるため、味方は敵の攻撃を受けません。一方で、味方も敵に攻撃が届かない状態になってしまいます。
これがあるので、LIMBOがオンラインで敬遠されてしまうんですね。「味方を交戦不能な状態にしてしまえる」フレームだからです。
演習3:敵を異次元に送ると…
今度は敵を異次元に送ってみましょう。
- LIMBO … 実次元
- 味方 … 実次元
- 敵 … 異次元
この場合は、LIMBOも味方も、敵に一切攻撃が届かなくなります。一方で、敵からの攻撃も受けなくなります。
このパターンでも、やはり事実上、味方を交戦不能な状態にしてしまっているわけです。
演習4:敵味方が実次元・異次元に入り乱れている場合
最後に複雑なシチュエーションを見てみましょう。
- LIMBO…異次元
- 味方…実次元
- 敵1…異次元
- 敵2…実次元
この場合、それぞれの関係性は以下のようになります。
敵1(異) | 敵2(実) | |
LIMBO(異) | [O] 交戦可 | [X] 交戦不可 |
味方(実) | [X] 交戦不可 | [O] 交戦可 |
異次元にいるLIMBOと敵1同士は交戦可能。お互いに攻撃が届きます。実次元にいる味方と敵2も同様です。しかし、異次元にいる敵1と、実次元にいる味方とは交戦できません。LIMBOと敵2も同様です。
つまり、交戦可能な対象と、そうでない対象が入り乱れてしまうわけです。
これが双方2人ずつならまだわかりますが…。味方4人、敵は何十人もいて、それぞれ異次元・実次元が入り乱れていると、もはやワケがわかりません。
敵だけでなく、味方陣営に多大な混乱を招いてしまいます。
アイテムやコンソールにも影響する
さて、わかりやすさのために「敵」「味方」で説明してきましたが、オブジェクトも異次元の影響を受けます。ドロップアイテムやコンソールなどです。
そのため、たとえば機動防衛でコンソールにアクセスする前に4番で覆ってしまうと、コンソールを機動できなくなる…等の弊害が生じます。4番解除すれば大丈夫ですが、ミッション進行を阻害する要因になりかねません。
一部攻撃アビリティは例外
さて、これまで「交戦可」「交戦不可」という言葉で説明してきましたが、一部の攻撃アビリティのみ、例外的に次元の壁を超えて作用できます。
つまり、一部の攻撃アビリティを使えば、異次元から一方的に実次元に対して攻撃できます。
どうやって扱えばいいのか?
さて、だいぶ厄介な能力ですね、LIMBOの異次元。これをどうやって扱えばいいのか…。そのへんの具体的な話は、ビルド解説をしながらお届けしていこうと思います。
LIMBOのアビリティ解説
使い方解説の前に、、まずはLIMBOのアビリティを見ていきましょう。
パッシブ:
ローリング動作で、LIMBO自身の実次元⇔異次元を切り替えます。実次元でローリングすれば異次元に、異次元でローリングすれば実次元に移動します。またその際、触れることで次元を切り替えできる亀裂を短時間生成します。
1番:Banish
レティクル方向の扇状範囲の存在を、LIMBOが今いる次元とは異なる次元に送ります。このアビリティは、LIMBOがいる次元と、対象のいる次元が一致していないと使用できません。
LIMBOが実次元にいる場合、範囲内の実次元にいる対象を異次元に送ります。
LIMBOが異次元にいる場合、範囲内の異次元にいる対象を実次元に送ります。
このアビリティは、敵にも味方にも無差別に作用します。
2番:Stasis
異次元にいる敵の動作を停止させるアビリティです。効果時間中は、異次元にいる敵は一切の行動を停止します。
3番:Rift Surge
こちらも異次元にいる敵にのみ作用するアビリティです。異次元にいる敵に対して、「Rift Surge状態」とでも言うべき特殊な効果を掛けます。ただし、掛けただけでは何も起きません。
「Rift Surge状態」にある敵が、異次元から実次元に戻った際、その敵を中心に即座に1番Banishが発動し、その敵と周囲の存在を巻き込んで異次元に送ります。
また、「Rift Surge状態」にある敵が倒された場合、周囲の実次元にいる敵一体を「Rift Surge状態」にします。
4番:Cataclysm
ターゲット範囲を中心に、異次元フィールドを展開します。このフィールド内にいる存在は、すべて異次元に送られます。1番と違い、空間ごと異次元送りにすると考えて良いでしょう。
発動時と終了時に微弱なダメージを出力します。また、フィールドの境界線を出入りする敵に対しても、微弱なダメージを与えます。
フィールドは時間経過に伴い縮小していきます。
LIMBOの使い方
ここまでの内容だと、まだよくわからないですよね。具体的に使い方を見ていきましょう。
基本的に【ソロで】扱う
まず基本的に、LIMBOはソロで扱うフレームだと考えたほうが良いでしょう。味方がいないだけで、次元管理(誰がどの次元にいるのか?)が大幅にラクになります。
慣れるまでは【パッシブだけ】使う
異次元に慣れるまでは、パッシブアビリティだけを使っていくのがオススメです。パッシブでできるのは、自身を異次元⇔実次元に切り替えることですね。
このパッシブアビリティだけでも、交戦の不要な潜入、救助、妨害(一部除く)、5分耐久etcでは極めて強力です。ノーダメージでラクにクリアできるケースも多くなります。
慣れてきたら、2番+4番の時止め運用
異次元に慣れてきたら、2番+4番の時止め運用にチャレンジしてみましょう。4番でエリア全体を異次元に送り、2番を発動すると、4番範囲内の敵がすべて動きを停止します。あとは煮るなり焼くなりご自由に、というわけです。
ナリファイアバブルに触れると4番自体が消し飛ぶので、コーパス相手には注意が必要です。
たまに機動防衛などで4番だけ展開し、2番を使っていないテンノを見かけますが…個人的には2番も併用したほうが安全性が高まると思います。4番だけだと、敵の行動を阻止する効果は(ほとんど)期待できないので。
1番3番は原則として使わないでOK
1番と3番については、原則として使わないでOKです。これらのアビリティは、異次元と実次元に入り乱れる戦況を生み出しやすく、かえって自分が混乱してしまうことも多くなります。
ただし1番に関しては、救助対象の人質や仲裁防衛のNPC、エイドロンルアーなど、交戦能力の無い(or期待しない)対象を保護する目的で運用することは現実的です。
LIMBOの使い方ざっくりまとめ
基本的にソロで運用します。交戦不要なミッションなら、パッシブのみでも反則的に強力です。異次元に慣れてきたら、2番+4番の時止め運用も。
基本的にLIMBOの仕事としては、パッシブ運用と2番+4番運用ができれば十分。1番3番は混乱を招きやすいこともあり、基本的に使わない方針で大丈夫です。
LIMBOのビルド&運用例
さて、だいぶイメージが掴めてきたでしょうか。では、より具体的にビルド例と運用例をご紹介していきましょう。
動画まとめ
今回ご紹介するのは、以下の4つの例です。
- 狭範囲の時止め定点防衛ビルド
- 広範囲の時止め殲滅ビルド
- Marked for Death(MfD)を使ったマジシャンLIMBOネタビルド
- パッシブのみを使ったマタドールLIMBOネタビルド
ネタビルドが2つ入っていますが、当サイトはあくまでネタビルド研究所ということで。
また、LIMBOによるエイドロンハントのソロ攻略についても、こちらの記事にアップしてあります。
時止め定点防衛LIMBO
2番+4番の時止めで、機動防衛や発掘などの定点防衛を担うビルドです。
このケースだと範囲が広すぎても使いにくいので、Narrow Mindedで範囲を狭めています。時間が長いほうが掛け直しの手間も少なく便利です。
Rolling GuardはLIMBOのパッシブと相性が良く、異次元→実次元の移行時にうまく発動すれば、3秒だけですが実次元でも安全に行動できます。
広範囲時止めLIMBO
続いて広範囲の時止めLIMBOです。
広範囲に4番を展開し、2番で敵を止めて無双するビルドです。上記ビルドでは3番増強を併用する形になっていますが、2番4番のみでも機能します。3番を使わないパターンだと、Blind RageとRift Torrentは不要になります。
3番を併用すると、敵が異次元と実次元に入り乱れるタイミングが生じるため、立ち回りに慣れが必要になります。一方で、4番解除後もある程度の時止めを維持できるほか、敵の数によっては、3番増強によりCHROMAを越える大幅な基礎ダメージ上昇バフを得られる等、強力なメリットもあります。
MfDマジシャンLIMBOネタビルド
ここからはネタビルドです。まずはMfDを使ったマジシャンLIMBOネタビルドです。
前述の広範囲時止めビルドでは、止めた敵を倒すために走り回る必要があり、少し面倒です。そこで範囲をそこそこに留めつつ、3番増強+MfD+レイピアのヘビー攻撃を使って、止めた敵集団を一撃で殲滅するビルドを組んでみました。
アビリティ1番枠にヘルミンスのMarked for Death(MfD)を移植。2番→4番→3番→1番枠移植MfDとテンポよくアビリティを展開し、1番を掛けた対象にレイピアのヘビー攻撃を叩き込みます。
2番→4番で周囲の敵が停止、3番を掛けることで増強が発動して基礎ダメージ上昇、MfDからのレイピアヘビーで周囲の敵に大量の切断DOTをばら巻きます。
一連の所作がいかにもマジシャンっぽくて良い感じです。
ビルド的には、範囲・威力軸の【時短構成】になっています。
LIMBOで時短構成は通常、まず選択されないビルド方針です。が、なぜ今回こうしたかというと、3番(によって発生した通常1番)の効果を短時間で終わらせるためです。
今回の立ち回りでは、一連の動作の終了後に、3番によって敵が実次元・異次元に入り乱れる時間帯が生じてしまいます。各アビリティの時間差によって、これはどうしても避けられません。そこで、敵が実次元・異次元に入り乱れる時間帯をなるべく短時間で終わらせるために、時短構成を採用しているわけです。
かといって時間が短すぎると、今度は一連の動作を終える前にアビリティが終わってしまい、戦略が成立しなくなります。そのため、2→4→3→1→ヘビーと素早く展開するのに必要最低限な時間を見極めて、MODのランクを調整しています。
マタドールLIMBOネタビルド
最後にマタドールLIMBOネタビルドです。マタドールというよりフェンシングに近い立ち回りになります。
使用するアビリティはパッシブのみ。使う武器はレイピアのみ。これでも「鋼」の各ミッションで十分に戦っていけます。
基本的に異次元でアンガルド(構え)。マルシェ(前方ローリング)で実次元に移行して素早くクードロア(構え近接攻撃1段目)。すぐにロンペ(後方ローリング)で異次元に戻ります。考え方としては、フェンシングの基本動作と同じです。
フェンシングで「足さばきが重要」と言われるのと同様に、パッシブ軸LIMBOの立ち回りも足さばき=タイトで隙のないローリング操作が重要になります。異次元からマルシェ、アタック、ロンペとスムーズに動けると、実次元にいる時間を極めて短くできるため、被弾の機会そのものを最小化できます。
ビルドは以下の通り。
パッシブ以外のアビリティを使わないので、枠はほとんど余ります。AdaptationとVitalityを積んでいますが、前述の通り、動作がしっかりしていれば被弾の機会も少ないので、これも不要といえば不要です。ただ他に付けるMODもないので、保険として積んでる感じですね。
まとめ:
それではまとめに入ります。
LIMBO、やっぱりカッコイイですね。レイピアが非常によく似合います。
アビリティは扱いに慣れるまで本当に大変ですが、慣れてしまえば唯一無二。
分隊での運用には向かずソロで扱っていくフレームになるため、実戦経験を積むまでは苦労も多くなります。が、扱いに慣れれば強くてカッコいいフレームです。ぜひ楽しんでみてください。