今回は、PROTEAの解説とビルド例をお届けしていきます。
PROTEAは定点防御に向いたフレームの一つ。設置型のアビリティで敵を足止めし、集中砲火を浴びせかけることが可能です。また、「時間を巻き戻す」という特殊な効果を持った4番にも注目。なかなか扱いが難しい面もありますが、使いこなせば反則的な立ち回りも可能になります。
それでは早速、見ていきましょう。
PROTEAの概要と評価
基本的には、アビリティ中心のバランス型フレームと考えて良いでしょう。敵の足止めと味方シールドバフの1番、タレットを設置する攻撃アビリティの2番、弾薬・オーブ供給の3番、そして「時間を撒き戻す」4番と、攻守そして搦め手も含めて揃っています。
反面、攻防ともに瞬発力・機動力のあるアビリティには欠けており、どちらかといえば一定のエリア内に居座って敵を迎撃していく立ち回りのほうが得意。そういった意味ではVAUBANとも似ていますね。
防御面
防御面は1番のシールドバフが強力なため、ほぼこれ1本で大丈夫。Adaotation1枚と併用して、シールドで敵の攻撃を受けていく形で比較的安定します。シールドゲーティング型での運用も試しましたが、こちらは噛み合いませんでした。
攻撃面
2番による砲火が強力です。敵にヒットするたびにダメージ倍率が上昇するため、敵出現数が多い「鋼の道のり」とは特に相性が良いですね。「鋼」耐久ミッションともなれば、30倍以上のダメージを叩き出せる場面も。
また、3番で弾薬が供給できるため、範囲武器やアークウイングガンなど、強力な武器の運用にも長けています。
機動力
デフォルトの移動速度が1.25と、足の速さもあるフレームです。高速周回を考えないのであれば、RUSHなどのダッシュ速度MODなしでもストレスなく運用していけます。
エネルギー管理
エネルギー容量も225とやや多く、普段使いするアビリティもそれほど消費が重くなく、かつ3番によるオーブ供給があるため、エネルギー管理は比較的容易です。効率を多少落としても問題なく運用していけます。
PROTEAのアビリティ解説
では簡単にアビリティ見ていきましょう。
パッシブ:
アビリティ使用4回ごとに、アビリティ威力が+100%されます。使用するアビリティは問わず、3回使うと4回目が威力+100%になる形です。かなり強力なパッシブなので、威力が必要なアビリティを使う際は意識したいところ。
1番:Grenade Fan
ボール型のデバイスをカメラ方向に4つ投擲します。デバイスの効果は、短押しと長押しで効果が変わります。
短押しの場合は、着弾地点に球状のフィールドを展開し、踏み込んだ相手にダメージとよろめき、切断状態異常を与えます。あまり火力は高くなく、どちらかといえば足止め目的での使用に向いています。
長押しの場合は、拾った味方(自身含む)に一定時間のシールドバフを付与します。シールドが高速で回復するようになり、さらにオーバーシールドを獲得できます。効果時間中にシールドを失った場合、通常より無敵時間の長いシールドゲーティングが発動します。
2番:Blaze Artillery
タレットを召喚し、その場に設置します。タレットは射角130度内かつ射程距離内の敵に対し、自動的に砲撃を加えます。
砲撃は火炎ダメージで、確定で火炎状態異常を発生させます。敵に対して無限の貫通距離を持ちます。砲撃が敵にヒットするたびにダメージ倍率が発生し、1ヒットごとに+1倍(+100%)の倍率上昇となります。
タレットの持続時間はアビリティ効果時間に、タレットの射程距離はアビリティ範囲に依存します。ただし射角は130度で固定です。
3番:Dispensary
その場にデバイスを設置します。デバイスは一定時間ごとにヘルスオーブ、エネルギーオーブ、マルチ弾薬パックをドロップします。アビリティ威力を上昇させると、アイテムが同時に2個ドロップする確率が高くなります。
4番:Temporal Anchor
アビリティを発動から終了までの間に行った行動が、アビリティ終了時に巻き戻されます。この際、敵に与えたダメージ等はそのままに、消費したエネルギー、弾薬、シールド、ヘルス、PROTEAの行動のみが巻き戻ります。行動の“結果”だけ残し、”過程”を”無かったこと”にするアビリティです。
またアビリティ終了時に、効果時間中に与えたダメージに応じて内破が生じ、範囲内の敵にダメージを与えます。
PROTEAの使い方
基本的には、1番2番を使った足止めと集中砲火で、定点防衛を主として運用する方針がわかりやすい使い方でしょう。3番のオーブ供給は汎用性が高く、どこでも使っていけます。4番は癖が強く、特に「位置を撒き戻す」効果があるため、使い所は限られてきます。
ふまえて今回は、定点防衛や戦線維持に適したビルドと、他2つの応用的なビルドをご紹介していきます。
PROTEA : 戦線維持ビルド
1番2番3番をフルに活用して戦線維持や定点防衛を行う、PROTEAらしさのあるビルドです。
移植アビリティは特になし。MOD構成は以下の通りです。
2番を主火力として運用するため、時間と威力を伸ばしています。時間を伸ばすことで全アビリティの効果時間が伸びるため、使い勝手も良くなります。威力は2番の火力を意図して伸ばしていますが、もう少し低くても許容範囲かと思います。範囲については若干低下していますが許容範囲です。効率は45%ですが、エナージャイズと3番のオーブ供給があるため問題ありません。
動画と立ち回り
基本的には、一定のエリアに留まって敵を迎撃していく運用になります。1番長押しでシールドバフを得つつ、1番短押しで敵を足止めし、2番を展開して火力を投射していきます。3番も常時展開し、各種リソースを供給。4番はあまり使い所はありませんが、耐久ミッションで酸素タワーを吸いに行く時などに便利です。
PROTEA:アークウイングガン運用ビルド
3番の弾薬供給によるアークウイングガン運用性の高さに着目し、重火器ならではの火力で敵を蹴散らしていくビルドです。アビリティは3番のほか、XAKU1番を4番枠に移植し、火力バフとして運用していきます。
移植したXAKU1番を軸にアビリティ面を整えていきます。威力と時間を多少伸ばす形です。あとはひたすら耐久力に振っていきます。シールドは1番で補うため、装甲とヘルスをMODで盛る形です。ヘルスオーブを3番で供給できるため、相性の良いHealth Convesionも採用していきます。
動画と立ち回り
XAKU1番にパッシブを乗せていくため、1番長押し・3番・任意のアビリティで3回アビリティを使用し、4回目にXAKU1番を発動させていきます。あとはAWガンを展開して、敵をハチの巣にしていくだけ。
約50秒でXAKU1番が切れるため、その前に上記の手順で掛け直しが必要になりますが、それさえ済ませれば、あとは何も考えずにAWをぶっ放すだけです。なんだかんだ言って実質ほとんど脳筋プレイができるのでラクですね。
PROTEA:高倍率ヘビーMfDネタビルド
4番効果時間中にヘビー攻撃を使用すると、消費したコンボ倍率が4番終了時に返還されることを活用し、高倍率のヘビー攻撃を主火力として運用していくビルドになります。
ヘビー攻撃の威力を万全に活かすため、確定切断の出せる近接武器とMarked For Deathを採用。4番⇒MfD⇒ヘビー攻撃とテンポ良く展開し、高威力確定切断範囲攻撃を出力していきます。
また、MfDのターゲットに確実にヘビー攻撃を当てるため、Amar’sセットMODも採用していきます。
ビルド方針は、PROTEAにまったくメリットのない時短構成です。4番発動⇒MfD⇒ヘビー攻撃で、直後にPROTEA4番が終了するよう、TFとFEのランクを調整し、アビリティ効果時間を33%にしています。
あとはAmar’sセット2枚、MfDの範囲のためStretch、防御面はヘルスで耐えていくため、AadaptationとVitalityを採用しています。アビリティをテンポ良く発動するためNatural Talent。時短構成につき3番にも頼れないため、エネルギー回復はHunter Adrenalineで補っていきます。
動画と立ち回り
近接コンボ倍率を十分に貯めた状態で、4番⇒MfD⇒照準を動かさずにヘビー攻撃。Amar’sセット効果で敵前にテレポートし、MfDのターゲットにほぼ確実にヘビー攻撃を叩き込みます。MfDでヘビー攻撃のダメージと切断状態異常が範囲内に伝播。同時に4番の効果時間が終了し、巻き戻しと内破ダメージが発生します。
範囲内の敵は高倍率ヘビーMfDならではの火力と、同等の内破ダメージに晒され、さらに切断DOTを受けます。そしてPROTEA自身は、MfDに使用したエネルギーが変換され、消費した近接コンボ倍率も元通り。12倍で撃てば、引き続き12倍のコンボを維持できる形です。
12倍ヘビーの高威力確定切断範囲攻撃を乱発できる反則級のビルドですが、上記の通り、発動に手順を踏む必要があるため、運用はなかなか面倒です。正直、あまり実用性は無さそうなのでネタビルド扱いですが、火力だけ見れば相当です。
まとめ:
というわけで、今回はPROTEAの解説とビルド例をお届けしてきました。
4番の「時間を撒き戻す」というアビリティが非常に個性的で、設定的にもストーリーと関連するロマンあふれるアビリティなのですが、なかなか活用の機会がないのが難しいところですね。もう少しロマンあふれる感じに使いたかったな、というのが本研究の残された課題です。
とはいえ、1番・2番・3番はいずれも堅実で、攻守ともに高水準で揃っており、こちらは使いやすいですね。PRTOEAは普段あまり使わないのですが、使ってみると案外、思った以上に足腰のしっかりした立ち回りのできるフレームだなと思いました。
ヘルミンス移植でもまだまだ化けそうな気配はあるので、今後もう少し試行錯誤してみようかな、と思うところです。