[Warframe研究論文]赤クリ確定変身ATLASネタビルド

[Warframe研究論文]赤クリ確定変身ATLASネタビルド

Warframeネタビルド学会研究論文 2023年9月

ATLAS1番とKULLERVO1番のシナジーによるゴーレム変身ネタビルドの火力向上

:赤クリ確定ゴーレムパンチの実戦における運用可能性について

Warframeネタビルド研究所

Synergy between ATLAS #1 and KULLERVO #1 to increase firepower of golem transformation story builds

:The possibility of using the red critical golem punch in actual battle

Warframe Neta-Build Laboratory

要旨

 [Update PC 33.6] WarframeにおけるATLASの1番アビリティ「Landslide」(以下、ATLAS1番という。)は、近接武器に装備したMODを参照するため、ビルド次第で高い火力を発揮することが知られている。一般的なアビリティと異なり火力への影響要素が多様なため、ATLAS1番の更なる火力向上の探求は、多くのATLAS使いテンノにとって魅力的な研究テーマであると言えるだろう。またATLASおよびATLAS PRIMEは、その優れたデザインからも隠れファンの多いフレームである。とりわけその魅力が発揮されるのは、4番アビリティ「Rumblers」と同アビリティのコンクレーヴ増強MOD「Rumbled」(以下、ATLAS4番増強という。)の組み合わせによるゴーレム変身であろう。しかし、ゴーレム変身中は行動が大幅に制限され、実戦での運用は非現実的な水準となってしまう課題がある。そこで本研究では、ATLAS1番の更なる火力向上と、ATLAS4番増強の運用可能性との両立を満たす、新たな1番軸ゴーレム変身ネタビルドの開発を目的として検証を行った。また、当研究所にて行った4番増強ATLASの先行研究はオーバーガード実装前であり、現在と仕様が異なるため、これを現環境に適合させることも本研究の目的に含まれる。本研究では、新手法としてKULLERVO1番の移植によるATLAS1番の赤クリティカル確定化をコア技術と位置付け、火力で全てを解決する方針を採用した。結果として、従来型ATLAS1番の約7倍程度の火力向上を実現し、ゴーレム変身中の戦闘力の大幅な強化に成功した。また、4番増強によるゴーレム変身の維持も含め、現実的な運用可能性を持つビルドとなった。

1:研究の背景と目的

 ATLASの1番は、純粋に拳で敵を殴るアビリティである。しかしその単純な挙動に反して、このアビリティは近接武器の装着MODを参照する等、複雑な威力計算が行われており、ビルド次第では高い威力を発揮することが知られている。その威力は「鋼の道のり」コラプトLv140程度のミッションで、通常の敵ユニットを1~2発で撃破せしめる程である。一方、同条件でのヘビーガンナー等の重装ユニットに対しては数発を当てる必要があり、さらに強力な重装系エクシマスに対しては、PARAZONフィニッシャーの閾値までヘルスを削るのにも手数を要するのが通常である。このATLAS1番の火力をさらに引き上げ、より強力な1番パンチを打てるよう、新たな可能性を検証することが、本研究の第一目的である。

 併せて、4番増強によるゴーレム変身ビルドの活用も、本研究の目的に含まれる。その優れたデザインから隠れファンの多いATLASおよびATLAS PRIMEだが、とりわけゴーレム変身の格好良さはロマンそのものと言っても良いだろう。しかし、その魅力の最大化を期したゴーレム変身ビルドについては、当研究所による先行研究はオーバーガード実装前であり、現在とは仕様が異なるため、これをUpdate33.6現環境に合わせて最適化する必要がある。ゴーレム変身中は武器が使用できず、攻撃手段としてATLAS1番の主火力運用が必須となるため、ゴーレム変身の実用化のためにも1番軸ビルドの研究開発が必須となる。よって、ATLAS1番の火力強化と、4番増強によるゴーレム変身の実用化の2点を目的とし、本研究を行った。

2:先行研究による知見

 ATLAS1番に関する研究は従来より豊富に行われており、その知見はWarframe wikiにほとんどが集約されている(有志テンノ,2023)。それによると、ATLAS1番の火力影響要素は主として以下となる。

<ATLAS1番の火力影響要素>

  • アビリティ威力
  • ATLAS1番のアビリティコンボ
  • パッシブ増強MOD
  • 近接コンボカウンター
  • 近接武器装着MOD
  • フレームオーラMOD「Steel Charge」
  • アルケイン・フューリー
  • アルケイン・アベンジャー
  • 近接ステルスボーナス
  • NARAMONフォーカス
  • MADURAIのパッシブフォーカス
  • VENKA PRIMEのコンボカウンター倍率上昇
  • LESIONのバフ
  • GAZAL MACHETEとDJINNの腐食バフ

武器装着MODの影響については、以下のMODが影響することが知られている。

<ATLAS1番に影響する近接武器MOD>

  • 基礎ダメージ
  • 衝撃ダメージ
  • 属性ダメージ
  • クリティカル率
  • クリティカル倍率
  • 状態異常確率
  • コンボカウンター維持時間延長

※Blood Rushも影響あり。また、上記効果を持つシンジケート増強MODやRIVEN MODも影響する。

<ATLAS1番に影響しない近接武器MOD>

  • 貫通ダメージ
  • 切断ダメージ
  • 攻撃速度
  • 攻撃範囲
  • 勢力ダメージ
  • Energy Channel
  • Condition Overload
  • Shattering Impact

※このほか、武器固有の特殊効果や、武器固有増強MODの特殊効果なども発動しない。

 また、増強MODによる強化など、基本的な1番軸ビルドの枠組みについても既に確立しており、移植可能なダメージ強化アビリティ(MIRAGE3番など)の有効性も確認されている(MC Monkeys,2021)。4番増強によるゴーレム化との併用についても、コンセプト自体は先行研究にて提唱されており(ネタビルド研,2021)、Update33.6現在の仕様とは異なるものの、“ゴーレム化による生残性向上と1番を主火力とする運用”という基本方針は、本研究においても踏襲するものとした。

従来型1番軸ATLASの基本的なビルド方針

 4番増強ゴーレム変身ビルドについては当研究所のネタビルドに留まるため、より幅広い知見の蓄積がある1番軸ATLASのみに注目すると、概ね以下のようなビルド方針が従来のATLAS1番ビルドのスタンダードだと捉えて良いだろう。

<フレーム>

・パッシブ増強により、瓦礫1400以上の際に1番の威力・速度を2倍にし、エネルギー消費をゼロ化。
・パッシブ増強の効果発動条件である瓦礫1400以上を達成するため、1番増強により、ATLAS1番に石化痕跡効果を付与。
・アビリティ威力をフレームMODで向上させ、1番の基礎ダメージを強化。
・アビリティ時間、範囲、効率も影響するため、極端に低下しないようバランスを取る。
・オーラMODの「Steel Charge」で1番の威力をさらに向上。

<近接武器>

・シンジケート増強MODでダメージを強化できるJAW SWORD、MIRE、SKANAシリーズ等を選択し、増強MODを搭載。
・基礎ダメージをPPPとSpoiled Strikeで引き上げる。
・Blood RushとSacrificial Steelでクリティカル率を引き上げる。
・Organ Shatterでクリティカル倍率を高める。
・任意の属性ダメージMOD(Primed毒、Primed衝撃、90属性)でさらに火力を向上。

 これらを基本方針とし、追加的または発展的な火力向上施策として、ダメージ強化アビリティの移植、アルケイン アベンジャー、アルケイン フューリー、近接武器MODのRIVEN MODへの置き換え、HURASクブロウまたはSHADEセンチネルによる透明化などを採用する。以上が従来型1番軸ATLASの基本方針である。(なお、RIVEN MODを近接武器に採用する場合は、RIVEN性質の比較的高いMIREやJAW SWORDが有力な選択肢となる。)

従来型1番軸ATLASの課題:クリティカル率の低さをどう補うか

 従来型の1番軸ATLASは、十分に強力なビルドではあるものの、元々のATLAS1番のクリティカル性能の低さが大きな課題となる。Warframe wikiによると、ATLAS1番の基礎的なクリティカル性能はクリティカル倍率2.0x 、クリティカル率5%である。また、Blood Rushの効果を含めたクリティカル率の計算式は下記の通りとなる。

<Warframeの近接クリティカル計算式(Blood Rush込み)>

Crt=Wp(1+M+(Br(Cm-1)))+St

Where
-Crt: 最終クリティカル率
-Wp:武器クリティカル率
-M:クリティカル率MOD(/100)
-Br:Blood Rush(/100)
-Cm:近接コンボ倍率
-St:固定値によるクリティカル率加算

※Blood Rushのクリティカル率ボーナス倍率は、MODランク最大時で40%となる。

 この数式にATLAS1番、Blood Rush最大ランク、Sacrificial Steel、近接コンボ倍率最大12倍、アルケイン アベンジャー発動の各パラメーターを代入すると、最終的なクリティカル率は83%となる。

5(1+2.2+(0.4(12-1)))+45=83

 本作Warframeでは多段階制のクリティカルヒットシステムが採用されており、クリティカル率が100%を越えるごとにクリティカル倍率の段階が上昇し、各段階に応じてクリティカル倍率が乗算される。

クリティカル率クリティカル段階クリティカル倍率
(x2.0の場合)
0~100%1(黄色)x2.0
100~200%2(橙色)x4.0
200~300%3(赤色)x6.0
300%~400%4(赤色)x8.0
・・・・・・・・・
Warframeの段階的クリティカルヒットシステム

 従来型ATLAS1番軸ビルドの場合、最終的なクリティカル率は83%に留まるため、1段階目のクリティカルヒットは安定して発生するものの、2段階目以降のクリティカル発生は期待できない。ATLAS1番は単位時間あたりの攻撃回数も少なく、手数でカバーすることも難しいため、「鋼の道のり」など高難易度ミッションでは、今一歩の物足りなさを感じる場面も少なくない。このクリティカル率の低さをどう補うかが、従来型1番軸ATLASの課題であり、本研究の主眼である。

コア技術:KULLERVO1番による近接クリティカル率加算バフ

 本研究では、ATLAS1番のクリティカル性能の低さを補うため、KULLERVO1番による近接クリティカル率加算バフとのシナジーをコア技術として採用した。KULLERVO1番はヘルミンス移植可能であり、タップ発動にて敵前に瞬間移動し近接ヘビー攻撃を発動、長押し発動にて指定地点に瞬間移動を行うアビリティだが、いずれの場合でも発動後に短時間の近接クリティカル率加算バフを伴う。このバフ量はアビリティ威力で上限し、また通常のクリティカル率MOD等と異なる加算バフのため、元々のクリティカル性能と無関係にクリティカル率を引き上げることが可能である。

 このKULLERVO1番による近接クリティカル率加算バフ(以下、KULLERVO1番バフという。)は近接武器を対象とするが、ATLAS1番もまた近接武器の計算後性能を参照するため、近接武器を介してKULLERVO1番バフをATLAS1番バフに作用させることが可能である。そのため、ATLAS1番の元々のクリティカル率である5%に加え、KULLERVO1番バフで295%の加算を実現すれば、クリティカルヒット3段階目の赤クリティカルを確定で発動できる計算になる。フレームのアビリティ威力を同295%となるようビルドを組むことで達成可能であり、MODのみならずアルコンの欠片やオペレーターフォーカス等でもアビリティ威力を向上可能な現環境においては、現実的な数値である。

KULLERVO1番移植の採用に伴う課題

 KULLERVO1番はタップ発動時に強制的に近接ヘビー攻撃を発動し、それに伴って近接コンボカウントが消費されてしまう。KULLERVO自身で用いる場合は、パッシブでヘビー効率上昇を持つため大きな支障にはならないが、他のフレームに移植して用いる場合は注意が必要である。本研究においては、ATLAS1番の威力に近接コンボカウンターも大幅に影響するため、近接コンボカウンターの消費は避けたい要素である。KULLERVO1番をタップ発動ではなく長押しで発動すれば、近接ヘビー攻撃は実行されず、近接コンボカウンターの消費も回避可能である。しかし長押し発動であっても、指定地点に敵が存在した場合、自動的にタップ発動と同様の挙動に変更され、近接ヘビー攻撃が発動して近接コンボカウンターを消費してしまう。そのため、仮に操作オプションでタップと長押しを入れ替えたとしても、交戦中の使用では意図しない近接ヘビー攻撃の発動事故は避けられず、近接コンボカウンターの最大化が非現実的となってしまう。

ATLAS4番増強による近接ヘビー攻撃の不存在化

 この問題の対策に、ATLAS4番増強が奏功する。ATLAS4番増強は、自身をゴーレムに変身させるアビリティである。ゴーレム変身中はパルクールアクションと武器の使用が制限され、歩行、ダッシュ、ローリング、転移、各種アビリティ、および専用行動のみが使用可能となる。この専用行動は、射撃キーで岩石投擲、近接キーで地面の殴打を行うものだが、近接ヘビー攻撃の入力に対応する行動は設定されていない。従って、ゴーレム変身中は近接ヘビー攻撃が存在しない状態となるため、KULLERVO1番をタップ発動しても瞬間移動と近接クリティカルバフのみが発生し、存在しないヘビー攻撃は実行されない。即ち、ATLAS4番増強との併用であれば、KULLERVO1番による意図しない近接ヘビー攻撃の発動事故を抑止することが可能となる。

赤クリ確定変身ATLASネタビルド

 以上の理論に基づき、実戦運用のためのビルドを構築した。フレームはATLAS PRIMEを、近接武器はPRISMA SKANAを選定した。

フレーム:ATLAS PRIMEのビルド

 フレームビルドは以下の通りである。

アビリティ移植

 ヘルミンス移植を用い、2番枠にKULLERVO1番を移植した。

アルコンの欠片

  • 青(エネルギー容量)× 2
  • 赤(アビリティ威力)× 3

上記の通りアルコンの欠片を装着し、エネルギー容量+100、アビリティ威力+30%を確保した。

MODとアルケイン

 以下の通りである。

 本研究にて必須となるパッシブ増強、1番増強、4番増強を搭載。Power Drift,Blind Rage,Umbral Intensifyでアビリティ威力を高める。Umbral Vitalityとのセット効果とアルコンの欠片を含め、アビリティ威力+299%となり、KULLERVO1番バフの効力299%+ATLAS1番本来のクリティカル率5%の合計で赤クリ確定となる。

 防御面に関しては、4番増強のオーバーガードを主軸とした。このアビリティによるオーバーガードの容量は、アビリティ威力と最大ヘルスに依存する。Umbral Vitalityにより最大ヘルス1487、アビリティ威力299%を確保するビルドのため、13338のオーバーガードを4番発動でいつでも獲得できる。

 エネルギー効率に関しては、Blind Rageによる低下をFleeting Expertiseで補っている。パッシブ増強の発動条件である瓦礫1400を蓄積するまでは、1番も通常通りのエネルギー消費があり、また4番も頻繁に使用するためである。また、1番増強の効果時間を確保する必要があるため、Fleeting Expertiseで低下した効果時間をPrimed Continuityで補った。

 オーラMODは近接ダメージを高めるSteel Chargeを、アルケインはフューリーを採用し、近接ダメージを底上げしてATLAS1番の火力を引き上げた。また、エネルギー管理の容易化を目的とし、アルケイン エナージャイズも採用した。

近接武器:PRISMA SKANAのビルド

 近接武器は、ATLAS1番の威力を高めることのみを目的とし、近接武器としての運用性は考慮しないビルドとした。また、実験の再現性を考慮し、RIVEN MODを使用しないものとした。

 PPP、SKANA増強、Spoiled Strikeにて基礎ダメージを高めた。クリティカル率はKULLERVO1番バフで補うため、クリティカル率MODに代わってクリティカル倍率MODを充実させた。冷気90、Primed毒で感染構成とし、Primed衝撃でATLAS1番の威力を引き上げた。(ATLAS1番は衝撃100%のダメージ配分のため、衝撃ダメージMODが効果的に機能する。)

実証実験:「鋼の道のり」コラプトLv140耐久

 構築したビルドにて、「鋼の道のり」VOID宙域MOT(コラプト耐久 Lv140-145)にて実証実験を行い、火力、生残性、機動性、操作性の各観点について検証した。実験の様子は動画にて報告する。(※以下埋め込み動画で実証実験の箇所から再生)

動画の当該箇所から再生

各観点に対する主観評価

 実証実験による主観評価は以下の通りである。

・火力

 近接コンボカウンター、パッシブ増強の発動状況、敵の石化による脆弱性付与の有無等により火力は変動するが、最も火力が低い状況でも通常ユニットの撃破には問題なく、最大火力状況であれば、ヘビーガンナー等の重装ユニットやアコライトも一撃で殴り倒せる火力となった。エンドレスミッションの長時間滞在等により更に敵レベルが上昇した際の懸念はあるが、ミッションクリアや報酬テーブルを目的とする運用においては、「鋼の道のり」でも支障ない火力と評価する。

・生残性

 本ビルドでは4番増強によるオーバーガードを13338確保できるが、「鋼の道のり」で集中砲火を受けると数秒程度で剝がされてしまう。ただし、オーバーガード消滅時のゲーティングに加え、1番使用中の無敵があるため、オーバーガードが消滅した直後であっても、1番を連続発動していればヘルスにダメージを受けることは稀な印象である。ただし、オーバーガードは1番使用中もダメージを受けることや、4番の発動モーション中は無防備であることを考慮する必要がある。集中砲火を受けている状況では、4番を無理に発動するより、1番の無敵時間を活用して切り抜けるほうが良いだろう。

・機動性

 4番増強によるゴーレム変身中はパルクールアクションが制限され、機動性は大幅に低下する。ただしATLAS1番による強襲機動と、KULLERVO1番による任意地点への瞬間移動があるため、実質的には機動力低下の不便さを感じる瞬間はあまり無かった。オペレーターに転移してのVOID SLINGでの移動も可能なため、機動性低下のデメリットは実質ほとんど生じないと言って良いだろう。

・操作性

 基本的な操作としては、KULLERVO1番をこまめに使用して近接バフを維持しつつ、ATLAS1番を連打して敵を倒していく立ち回りとなる。また、4番増強によるオーバーガードも頻繁に剝がされるため、解除エフェクトが発生次第、4番を速やかに使用してオーバーガードを維持する必要もある。

 パッシブ増強の閾値である瓦礫1400を超えるまでは、瓦礫の蓄積とエネルギー管理を意識する必要があり、操作難易度はやや高く感じた。1番増強による石化だけでなく、4番発動時の周辺石化や、場合により3番も使用して、意識的に瓦礫を蓄積していくほうが良いだろう。しかし瓦礫1400を超えた後は、1番で敵を倒し続けている限り瓦礫が1400以下に低下する状況はほぼ無くなった。ヘルスダメージを受ける機会が極端に少ないため、瓦礫の維持も比較的容易になっていると思われる。

分析:従来型とのダメージ出力の比較

 本研究の第一目的であるATLAS1番の火力向上について、従来型ビルドとの比較による検証を行った。いずれも「鋼の道のり」VOID宙域MOT(コラプト耐久 Lv140-145)5分以内とし、ビルドにおける最大火力を発揮できる状況にて、どの程度のダメージが出力されているかを比較した。

敵種別従来型ビルドの
ダメージ出力
新型ビルドの
ダメージ出力
火力上昇比
コラプトクルーマン3,425,306
3,142,850
22,663,232
21,274,452
6.616
6.769
コラプトランサー156,6081,039,1726.635
ダメージ出力比較

 敵の石化状況など様々な要因でダメージが変動するため、画像解析からの正確な比較は難しいが、総じて約6.6倍程度の火力上昇と評価して良いだろう。

結論および今後の展望

 本研究の目的である、ATLAS1番の火力強化と4番増強によるゴーレム変身の実用化は、一定の成果を得たと言えるだろう。ATLAS1番の火力については、KULLERVO1番バフによる赤クリティカル確定パンチにより、約6.6倍の火力上昇を達成した。また、ゴーレム変身を維持しながらの戦闘も現実的な水準となり、ゴーレム変身の意義も、生残性向上のみならず、近接ヘビー攻撃の不存在化によるコンボカウンター消費の抑止という、新たな位置付けも確認できた。

 ただし今回の研究では、アルケイン、フォーカス、近接武器のRIVEN MOD、コンパニオンによる透明化といった要素は精査しておらず、Incarnon進化ボーナスとのシナジーについても未検証である。これら要素の最適化を進めることで、ATLAS1番の火力は更なる向上が期待できる。また、本研究ではあくまで火力にのみ着目したが、攻撃範囲を最大化させるビルド方針にも可能性が潜んでいると予想される。これらに関しては今後の研究課題としたい。本研究が、1番軸ATLASおよび4番増強ATLASの、さらなる発展の契機となれば幸いである。

参考文献

https://wikiwiki.jp/warframe/ATLAS , 有志テンノ , ATLAS – Warframe wiki , (2023/09/19閲覧)

https://www.youtube.com/watch?v=WnXB2g5xQJ8 , MC Monkeys , 2021 , 【Warframe】ATLASの1番特化ビルド(4フォーマ) , (2023/09/19閲覧)

https://kkagames.online/archives/589 , Warfarmeネタビルド研究所 , 2021 , 【Warframe】ATLASビルド3例-初心者向け、4番増強ネタビルド他 , (2023/09/19閲覧)

https://warframe.fandom.com/ja/wiki/Blood_Rush , 有志テンノ , Blood Rush – Warframe日本語Wiki, (2023/09/19閲覧)

 

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